Home> 良くある質問> 慢性の腰痛について(その2)
なぜ腰痛患者は増え続けるのか?
不適切な処置をしているから年々腰痛患者が増えています。
不必要な撮影、注射、手術は意外に多いのです
アメリカでも慢性腰痛については、ここ10年増え続けていて、不必要な検査数や手術数が増え続けています
およそ10年 で 硬膜外ステロイド注射に対するメディケア(アメリカの医療保険制度の一つ)費用の629%の増大、 背中の痛みのためのオピオイド鎮痛薬に対する費用の423%の増大; メディケア受益者の間の腰部のMRIの数の307%の増加; そして、脊椎癒合手術率の220%の増加が見られます。しかしながら、慢性腰痛患者は減るどころか、増えている一方です。
現実的に今の医学では、より多くのイメージ画像、オピオイド鎮痛薬、神経根ブロックなどの注射、および脊椎操作を処方するのは慢性腰痛患者の症状改善には役立ち良そうにはありません。 私たちは基本的なレベルで慢性腰痛を再考しなければなりません。(いいですか、脊椎操作だけでも良くならないのです)
慢性腰痛の注意点は、運動を促進するためにパートナーとして必要なのはセルフケア戦略における教育、および地域の情報源のかかわり合いのコーディネートです。健康管理プロバイダーからの社会的支援を提供する必要があります。そして、働くために職場復帰をを容易にすることも大切です。(J Am Board Fam Med. Author manuscript; available in PMC 2010 January 1)
腰痛の概念が 完全に変ったのです
これまでの腰痛治療に不満のある方が多いです。それもそのはず、良くならないことが多いからです。各国ガイドラインでも取り上げられていますが、ここ数年でも体系的レビューの結果(もっとも信頼性の高い科学的根拠)がこれまで言われてきた腰痛の概念とは全く別ものです。
脅しや古い概念に惑わされないで、今と向き合ってください
「体系的レビューとメタ分析の結果、慢性腰痛は年齢・性別・体重・教育レベルの影響をまったく受けておらず、肉体労働・仕事の満足度・病欠などの影響も弱い。最も重要なリスクファクターは心理学的・機能的領域と考えられる諸因子」 (PubMed on Line: JAMA.2010 Apr 7;303(13):1295-302)
ずっと痛いのは、ずっと何所かが壊れているの?
例えば骨折をしても、数か月すれば完治します。指を切っても数週間もすれば治ります。ぎっくり腰もひと月~ふた月もすれば完治します。しかし長年腰痛に悩まされている方も多くいます。不思議じゃないですか?何年も治らない組織が人体の組織の中にあるとおもいますか?もちろん何かが壊れているわけではありません。
当院では痛みということから再学習していきます
アメリカのノースカロライナで、電話調査による慢性腰痛の実態調査が行われています。慢性腰痛のための薬物処置や無意味な通院が過剰であることは、以前とあまり変わらない。 慢性腰痛治療には「運動療法」や「うつ治療」が必要であるが、現在の慢性腰痛に対する治療処置パターンは、従来通りの薬物療法と医療機関の過剰利用であることが調査で判明。(Spine Carey et al.2009 Apr 1)
数年~数十年間腰痛なんですが、良くなりますか?
A 焦らずに適切な処置をしていけば良くなっていきます。日本では適切な腰痛治療が行われていないのが現状ですから、いろいろな医療機関を経て諦めている方が多いです。
「痛み」に関する根本的な考え方からお伝えする 集学的なリハビリテーションを行っております。これにはエクササイズ等、ライフスタイルの変更等も含まれます。
回復にはどれくらいの期間がかかりますか?
- 一般的な傾向として年齢の若い方は早く回復していきます
- 以前から運動習慣のある方は早く回復します。運動の種類によっては逆に回復を遅らせてしまうものもあります
- 回復に前向きな方のほうが回復しやすいです
- 提案したエクササイズをしっかりと行う方は回復していきやすいです

A 人によって違います 年単位で痛みが続いてるかたでも、科学的な根拠に基づく方法で80~90%は回復していきます。再発防止も含めたエクササイズも回復には重要な要素です。期間としては10週から20週間はみておいた方がいいでしょう
回復して行きやすい方の傾向
逆に回復していかない方にもは、このような傾向がみられます
- 計画通りに来院できない方
- 数回の来院で劇的な変化を求めている方。途中、自己判断だけで来院をやめてしまう方。
- 慢性痛の回復に不可欠な日常的なエクササイズを行わない方。行っていても定期的に行わない方
- 積極的な保存療法に参加する姿勢の無い方
- 痛みが出ている原因を理解できない方

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なぜ年々腰痛患者が増えているかというと、不適切な処置をしているからです。












