Home> 良くある質問> 坐骨神経痛について
本当の意味での坐骨神経痛は非常に少ない
「坐骨神経痛が何年もある」と訴える方も、多くいらっしゃいます。しかしながら専門的な立場から言わせていただきますと、坐骨神経痛だと思われるものは、非常に少ないです。![]()
元来神経痛というものは、神経の分布している領域すべてに痛みが発生します。私がよく例え話に出すのは、肘の内側をテーブルにぶつけた時の例です。ぶつけた所から、小指の先まで非常に痛いです。あれが神経そのものが痛んだ時の状態です。
坐骨神経で申しますと、お尻から足の裏まで全部痛い状態でないと坐骨神経痛とは言えません。多くの場合は部分的に痛いことを、坐骨神経痛と呼んでいるだけです。
理解をすることの重要性
上記のような事は、「細かい」 「そんなことは知らなくてもいい」 などと考える方もいらっしゃるでしょうが、今ある症状から抜け出して 健康な生活になっていくには理解することが不可欠です。
ですからあえてページを設けさせて頂きました。
坐骨神経痛で手術をしても・・・
坐骨神経痛の場合、ヘルニア手術を選択する場合もあるようですが、米国マサチューセッツでのRCTによると手術をしても1年後の状態は手術をしなくても同じですし、痛みの減り具合は手術をしない方が早く減っていくそうです。だとすると非常に高額な手術を選択するのは、利益になるでしょうか? (Massachusetts Medical Society.2007 May 31)
坐骨神経痛に牽引をしても意味なし・・・
よく機械によるけん引治療を何年もしている人がいますが、医学的には意味がないことをやっているといえます。1975年の時点で明らかにされているのですが・・・
坐骨神経痛患者を対象とした牽引群とシャムトリートメント(擬似牽引)群に割り付けたRCT(二重盲検ランダム化比較試験)によると、両群の間に疼痛や理学所見の差は認められなかった。腰痛や坐骨神経痛に対して牽引が有効だという証拠はない。(Rheumatol Rehabil. 1975.Rheumatol Rehabil. 1975 Nov;14)
2012年の研究です。坐骨神経痛の鎮痛薬、効果不明
坐骨神経痛患者への鎮痛薬を評価したRCT(無作為化比較試験)に関する論文23本を対象
に、鎮痛薬の効果をシステマティックレビューおよびメタ解析で検証。
非ステロイド性抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、抗うつ薬などの効果を判断したエビデンスの質は中-低度でありり、「坐骨神経痛への一般的な鎮痛薬の有効性および忍容性は不明である」と結論された。(BMJ 2012.Rafael Zambelli Pinto, PhD et al)
医学的な根拠となっている情報の信頼レベルです

(作成:TMS-Japan 長谷川淳史)
Home> 良くある質問> 坐骨神経痛について












